2009年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年02月

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

#247 ゴルゴンゾーラのパスタ

RIMG1468.jpg


ま、ゴルゴンゾーラを買うと、塩辛いということもあるが、とても一回では使い切れない。リゾットを作れば、次はパスタということになる。

いつもは、ニンニクの微塵切りをオリーブオイルで炒めたところに、大豆の生クリームを注ぎ、チーズをそこに加えて、煮詰める。そこに湯切りしたパスタに加え、黒胡椒をひく。塩味が足りないようなら塩を少々ふって完成なのだが、今回は生クリームをきらしているので、ゴルゴンゾーラとオリーブオイルのみ。やはり、味に丸みとコクが足らないか ...。

有機全粒パスタなので麺は濃いめの色。あっというまに夕食終了。


つい最近、地方から首都圏に引っ越してきたので、逆なのだが、人の流れはやがて都市から田園、カントリーサイドに流れ始めるのではないかと常々思ってきた。それは20年後なのか50年後なのかはわからないが、必ずそうなると妙な確信をもっている。

今でも、田舎暮らしに憧れて、移り住む人はいるが、まだまだ数はすくない。ネット環境がいくら整ってもしばらくは、人の流れが劇的に変わることはなさそうだ。

なにが本質的に欠けているのだろう。カントリーサイドが、人を引きつけるためになにが必要か。おそらく、それは仕事となる農業だ。農業が劇的に変化しなければ、人を惹き付けることはできないだろう。でも農業がどんなふうに変わる必要があるのかは皆目見当がつかなかった。

先日、偶然寄った本屋でなにげなく平積みされていた本を1冊買った。木村秋則氏の著作である。次の日、彼について描かれた別の本を買いに走った。じつは木村さんは昨年NHKのプロフェッショナルでも取り上げられたことがあるらしいが、その回は見逃していた。

青森県でリンゴ農家をしている方だが、凄まじい苦労の末に無農薬、自然栽培でリンゴを実らせ、出荷に成功したひとだ。そのやり方は、徹底して自然を観察することから始まる。

作物に過度に肥料をやらない。土壌の微生物環境に細心の注意を払い、作物を組み合わせて、害虫被害を小さくする。通常の農薬を使う栽培方法とも有機栽培とも考え方がまるで違う。そして、そのやり方はリンゴだけではなく、米や野菜でも効果を上げている。最近では世界中を飛び回って農業指導をしているらしい。

まず、その朴訥とした人柄が最高である。笑顔が絶えない、読んでいてわくわくする。津軽弁が、ものすごくかっこ良く聞こえる。木村さんの人格抜きには、語れないことも多いが、そのスタンスや生き方には、強烈な魅力がある。

農業という世界にも地殻変動が起き始めているのである。新しい考え方とカリスマ性をもった指導者が必要とされていて、そういうひとが注目され始めている。人々が生き生きと取り組めるような農業があるなら、若者も惹き付けるだろう。

時代が変化するというのは、木村さんのようなひとが、あらゆる分野で出現し、変化が同時進行的におきることが必要だ。農業が最高にかっこいい職種に変わる時代が実はもうすぐそこまできているのかもしれない。

1 「リンゴが教えてくれたこと」 木村秋則 日経プレミア新書
2 「奇跡のリンゴ 絶対不可能を覆した農家木村秋則の記録」 石川 拓治 幻冬舎
3 「すべては宇宙の采配」 木村秋則 幻冬舎

スポンサーサイト

| パスタ関係♪ | 09:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#246 ゴルゴンゾーラのリゾット

ゴルゴンゾーラのリゾット


リゾットを久しぶりにつくる。

まさか大人になって青カビの生えたチーズを好きになるとは思いもよらなかった。強い香りと濃厚な塩味が、リゾットにぴったりなのだ。

冷凍ご飯を解凍して、短時間でつくる。みじん切りのニンニクをオリーブオイルで炒め、解凍したご飯をいれる。

グリーンピースも加える。だいぶ前に買ったグリーンピースの缶詰。だいぶ古いので、底が少し錆びている。

ゴルゴンゾーラを加えて、塩と黒胡椒で味をととのえて10分足らずで完成。

いぇい!

| ピラフ・リゾットなどごはんもん♪ | 00:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#245 牡蠣のカルパッチョ風

牡蠣のカルパッチョ風


生牡蠣を食べる。

洗った牡蠣の水気をペーパータオルでさっと拭って、牡蠣にちょっと強めの粗塩をのせて、少しだけ上等なバルサミコ酢とオリーブオイルをさっとかけ回しただけだ。

酸っぱめが好きならこれにレモンをちょいと絞る。牡蠣の甘みがぐっと増して、旨味が広がる。

干し柿もおいしかったけれど(前々回)、真冬の真打ちはやはり生牡蠣である。


さて、首都圏に暮らすようになって、早朝の通勤電車に乗るようになった。

それでついつい他人の寝顔を見てしまう機会が多くなった。いやべつに見なくてもいいんですが、珍しくてじっくり観察してしまう。

このあいだ眉間に深いシワをよせて苦しそうな顔をして眠っているひとがいた。本人はそう苦しくないのかもしれないけれど、見ていてはらはらした。苦悶している寝顔って、迫力あるなあ。

一晩中シワを寄せて寝ていたらシワがもとに戻らなくなるのではと余計な心配をしてしまった。深いシワがどうして刻まれていくのかが、わかったような気がした。

どうでしょ、ワタクシも眉間にシワを寄せて眠っているのかな。いや最近のシワの感じからすると目尻に笑いジワを寄せて眠っている可能性は高い。笑った顔で眠るやつ、それはそれでコワいわい。

| 未分類 | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#244 豆腐の山椒香味ソースがけ

豆腐の山椒の香味ソースがけ


追いつめられてもなんとかなったりする。

豆腐を買ってきたけれど、どうしようというアイディアがあったわけはない。

取りあえず豆腐の水切りをして、冷蔵庫をのぞく。

山椒の実の佃煮を見つけた。「くらま山椒」とかいてある。このあいだまぜご飯を炊いたときに使った残りだな。

これでいくか。

というわけで「くらま山椒」に豆板醤、練りごま、麺つゆに貝割れを加えたソースを豆腐にかける。

おお!

これが、意外にうまかったりする。山椒のぴりっとした刺激と練りごまのコクが豆腐にぴったり。

未来を思い悩まず、その瞬間にふんわり降りてくる直感に従う。

けして物事は悪いようにはならない。

人生に対する揺るぎない信頼がないとむつかしいけれど、インスピレーションに従って淡々と(そして飄々と)生きる ...

... それもよいな。

| とうふ関係♪ | 23:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#243 干し柿と長芋のコチュジャン和え

干し柿と大和芋のコチュジャン和え


子供のころは干し柿が苦手だった。祖母が庭の柿を剥いてそれを干し柿にしてくれた。干し柿の外側はおいしいと思うのだが、ねっとりした中の食感が苦手だった。

先日干し柿をもらった。食べてみると、こりゃうまい。じんわりとした甘みにはフルーツ独特の旨味がある。苦手だったとろっとした中身もおいしいではないか。

夕食をつくろうとしたら、残った干し柿に気がついた。とろろ芋をコチュジャンでちょっと甘く和えるか。キビ砂糖を入れようと思っていたが、砂糖の代わりに干し柿の甘みという手もある。

そんなわけで、とろろ芋と干し柿をコチュジャンに練りごまを加えたものが、今夜のおかずの一品。

これはいい。干し柿だとは気がつかないかも。

干し柿は、日本の代表的なドライフルーツ。もっと利用されてもいいのかもしれない。

| 未分類 | 22:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#242 ほうれん草のナムル

ほうれん草のナムル


夜10時、食堂で大統領の潜在能力開発セミナーが始まった。

聴衆は2人。福山雅治の出演する「ガリレオ」にまだ未練が残る隊長とワタクシである。

まず、われわれが、この世界を、思い込みや色眼鏡でみているかということについて話がはじまる。

自分に起きる出来事ひとつひとつそれ自体には、本当は「よいこと」、「悪いこと」の区別はないのである。たとえば、戦争で人が死ぬことすら、それ自体は事実にすぎない。こうした事実を、「よいこと」あるいは「悪いこと」だと判断するのは自分である。

結局それが苦しみ、悲しみ、憎しみを生み、問題が起きる。つまり、本来の自由な自分ではなくなってしまう。ネガティブな感情に捕らえられ、やがてがんじがらめになってしまう。

「ホ•オポノポノ」というのは、ハワイではじまった、生き方のコツのようなものだ。こうした問題を解消するために、自己の内面に目を向ける。

こういうとムツカしいことのように思えるが、要するに潜在意識とつながり自分のなかのインナーチャイルドを癒す。問題が、起きたことを感謝し、謝罪し、許しを願い、受容する。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「許してください」
「愛しています」
このプロセスにより、問題そのものが消えてしまう。これをホ•オポノポノではクリーニングと呼ぶらしい。

このあとも話は続くのだが、とりあえず先をいそぐ。

やがて話題は、オーリングテストに。

オーリングテストは、オーソドックスには親指と人差し指でオーの形をつくり、判断するものに、意識を向ける。例えば、「自分の胃腸は健康か?」などである。

もう一人の人が、親指と人差し指でできたオーの形に両側から人差し指を引っ掛けオーリングが開くように一定の力を込める。

このときにオーの形が簡単に開かない場合は、Yes。
なぜか力が入らず、開く場合には、Noと判断するというものだ。

隊長が被験者になって、身体の健康具合を診てもらう。親指と人差し指で輪をつくり、大統領が、オーの形の指に人差し指をひっかけ、頭から、意識を順番に向けながら判定していく。

「… 目、鼻、のど、肺、はい、オッケー」

指は開かない。

「胃、腸、お、腸が弱いね」

指が開くのを確認して、おごそかに宣告する大統領。

「じゃあ、腸のツボを押してみるからね、こうすると腸の調子が良くなる」

ひだりの膝の上5 cm内股をグイッと押す。

ぎゃー、あまりの痛さに飛び上がる隊長。

「うんうん」と満足げな大統領。

「じゃあ、もういちどチェックしてみよう」

再びチェックすると今度は開かない。

突然ツボを押されて相当痛かったらしく、不満げな隊長に目もくれず、

「はい、オッケー」

すごい。全身の健康チェックが一分もかからない。ツボを押すだけで、調子もよくなるんじゃ、医者いらずだなあ。

確かに隊長は腸が弱い。それを一発で看破するなんて、なかなかやるなあ。

ワタクシもやってもらい、胆のうが弱っているとの仰せである。自分ではよくわからないが、そうなのか。

実際にオーリングテストを見たのは今回2度目である。一度目は東京にある接骨院だった。その接骨院では人体のかたちが描いてある紙を渡され、手のひらをその上に40秒ほどかざすようにいわれる。そのあと、その人体図をつかって診断が行われるのである。

このケースでは、診断者がひとりでやる。一方の指で人体図の器官を指しながら、もう一方の手の親指の腹に人差し指の先を接触させ、親指を左右に滑らせて、指のひっかかりがあるかどうかで判断する。

このときは、腰が痛いと予約をしたときは猛烈に痛かった腰が、その日にはまったく痛くなかったのだ。オーリングによる診断は、腰は悪くありませんねえ、という判断だった。うおー、何も言わないのに当たってる。

そういう経験をしているだけに、大統領の判断もオロソかにはできない。

ありがとうございます。胆のう、大事にします、ってどうすりゃいいんだ。とりあえず油物控えるか。

そのあとスプーンを念力で曲げたりしながら、腰痛の話題になる。

実は腰痛に悩まされているのです、というと、

「腰痛なんて、あんなものはすぐ治ります」

と自信たっぷりの大統領。

「え” ー、そうなんですか」

我が意を得たりとばかりに、スタッフを呼んで、

「問答無用椅子をもってきて」

問答無用椅子??

やがて座椅子のようなものが運ばれてきた。

まずそのスタッフのひとが手本を見せてくれる。その座椅子のようなものに座り、右左後ろ前に上体を延ばしたり、曲げたりを何度か繰り返す。

どうぞといわれて、ワタクシもやってみる。こんなんで治るのかという疑問いっぱいである。終わると、

「どお、ラクになってない?」と大統領。

うん?お、なんか、なんか、違うぞ。
上体を前に曲げると、すかさず右の腰のあたりが、引きつるように痛むはずだが …

おおー、まったく痛みがなくなっている!

き、きききき奇跡が起きたのかー!

思わず心の中でどもるワタクシ。なんと、腰痛完治しちゃいました。

すごいぜ! 問答無用椅子!(ネーミングが絶妙)

そのあとも激しく話題は飛び、なぜこの建物にいると健康によいのかについての熱弁がつづく。電気製品からでる身体に悪い影響がある電磁波をカットする工夫とか、特殊な塗料を天井に塗ることで熱を反射し、足下まで暖かい工夫(NASA開発の特殊塗料らしい)。料理には特別な水を使用(エレン水というらしい)。なんとこうしたことにのべ2600万円もの巨費をかけたらしい。

「全部が全部ホンモノではなかったんでしょう?」

と水を向けると、

「1600万円くらいは、ニセモノに使ったことになるかなあ」

というお話である。

確かに、館内は決して新しい建物ではないけれど、清潔で明るく、暖かい感じがするなあ。

おどろくべき話題と実技の数々。質問や疑問は雲のように湧いてくるが、ダイブ予定終了時間も超過し、夜も更けたので、そこはぐっと抑え、お開きとなった。

ちなみに潜在能力開発講座の費用300円は曲げたスプーン代である。記念品としてもらえるのだ。

ありがとうございます、大統領 … えっと、閣下。

そんなこんなで翌日の朝、有機みかんを大統領のおかあさん(だと思うんだけど)に袋一杯いただいて、松山をあとにする。見送ってくださった高齢のおかあさんも問答無用椅子のおかげで腰はぴんと伸びていらしたのが印象的である。

お世話になりました。そして興味深いお話ありがとうございました。

こうして年の暮れ引っ越し旅行は幕を閉じたのであった。

| 未分類 | 12:24 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#241 野沢菜茶漬け

RIMG1488_convert_20100114234046.jpg


大分県佐賀関と愛媛県佐田岬の先端にある三崎をフェリーが結んでいる。地図をみるとわかるのだが、四国愛媛県側から、佐田岬が約40キロほど九州に細く延びている。フェリーで1時間10分ほどだ。九州と四国は意外に近いのである。

お湯に浸かりすぎたせいか、フェリーに乗るとすぐ爆睡。気がつくと船はもう四国目前である。お世話になった九州と情感のこもった別れかたをするのではと、思っていたのにあにはからんやドライな別れになった。

さて、四国上陸。長くのびた半島を松山まで走る。まっすぐのびた国道197号線は、一本道である。ナビゲーターも
「5キロ以上道なりです」
といったきり、黙り込んでしまう。

半島はとても幅が狭いので道が開けたところにくると、両側が海になる。真っ青な海に柔らかな冬の太陽の光が反射して鱗のようにきらめいている。海風はちょっとつめたいけれど、こごえるほどではない。第一印象は良好。愛媛は文字どおり風光明媚な土地柄なのである。

松山に入り、市内で右往左往するも夕方なんとか松山ユースホステルに到着。
さっそくチェックイン。手続きをしていると、応対してくれているあご髭のペアレントさんに電話がかかってきた。

「もしもし、大統領だが」

なぬっ、大統領?

なんなんだここは。

その疑問は部屋に置いてあった松山ユースホステルの案内プリントで氷解。
ここは、松山ユースホステル神泉園共和国という共和制をしいているらしい。だから大統領がいらっしゃるのである。なんか楽しくなってきた。

「共和国のひみつ」
1 館内のカガミに向かって笑ってください。元気のエネルギーが湧いてきます。
2 館内を散歩してください。自然に元気が出ます。
3 2泊目の方は、館内探検できます(平野大統領まで申し出てください)。

あの方は平野大統領だったのだ。

サービスもいろいろあって、

入浴24時間いつでもできます。
コインランドリーあります。

にはじまり、

自炊施設 50円
岩盤浴 850円
本、小説、雑誌、漫画(びっしりならんでいる)の利用可。

などなど。
極めつけは、

キルリアン写真とれます(1枚1000円)

えー!あのキルリアン夫妻が発明したオーラが写るあれかあ!
びっくりである。

そして、22:00からは、希望者がいれば、

「潜在能力開発ワークショップ」を行っています(参加料300円)。

こ、これは参加しなくては。早速、とるものもとりあえず、フロントに申し出る。あ、大統領だ。息せき切って申し込むと、希望者が2人以上いればやりますとのこと。う~ん。これは困った。

結局希望者は他におらず(同宿のドイツ人を誘ったが、合理主義者で興味がないようで諦める)、TV番組「ガリレオ」を見たがっている隊長を拝み倒して、参加することにする。

夕食前に有名な道後温泉までいってみる。あるいて5、6分のところにある。つぎからつぎに人がわんさか入ってくる。超有名なので温泉街の宿から人が押し寄せる。さすが有名だけあって風格のある建物、豊かな湯量だ。でもなんだか昨日の別府温泉のひなびた公営浴場がなつかしい。

夕食後、TV が観たいとごねる隊長をつれて、食堂へ。
いよいよ「潜在能力開発ワークショップ」のはじまりである。

つづく

| お茶漬けの巻♪ | 23:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#240 野沢菜チャーハン

野沢菜チャーハン
 

ユースホステル(YH)というと一昔、というより三(!)昔前の旅好きな若者が利用する安い宿泊施設という印象がある。お酒は飲めないし、眠るのも2段ベッドのならんだ相部屋であることが多かった。いまも相部屋は基本である。

学生時代(相当古い)に泊まった岩手のあるユースホステルでは、牧場に併設されていて、早朝に叩き起こされて、ラジオ体操に参加させられたこともある。でもそのおかげで朝食には絞り立ての牛乳が飲めたし、あるときは地質調査にきていた地元の大学の研究者から興味深い話をきくことができた。

時代は巡り、最近では家族のための個室もあるし、お酒も飲めるようになった。が、なにより、地元の情報に詳しいユースホステルの運営者であるペアレントとよばれる存在が大きい。ときどき旅の情報データバンクのようなひとがいる。

今回一泊目にお世話になったYHのペアレントのかたは、そういうひとだった。別府出身のひとではない。別府のよさに惚れ込んで仕事を辞めて昨年からユースホステルを始めたのだという。以前はディープなユースホステラーだったらしい。

「源泉の数は2,800ヶ所以上で全国総源泉数の約10分の1だし、湧出する湯量も一日137,000キロリットルで日本最大。別府には約140 の温泉があって、しかもそれぞれの温泉の泉質がちがっているし、効能もそれぞれちがうんです」

「ひとが通れるだけの細い路地の先に古くからの温泉がわいていて、地元の人だけがかよっていたりするんです。湯量が桁外れなので、源泉掛け流しがあたりまえ、わざわざ源泉掛け流しと謳うまでもない」

「単純泉といわれる温泉のなかには、少しだけある成分が足らないために、単純泉に分類されているものがありますが、それぞれの温泉が、とにかく個性的なんです。この近くでも変わり種の温泉もたくさんあります。温泉自体を楽しむなら、別府ほどのところはないとおもいますね」

話は尽きないのである。

到着して間もなく、夜には希望者を募っての温泉ツアーが催されるというので、その前に歩いて数分の範囲にあるおすすめの温泉「渋の湯」に出撃することにする。

街のなかを歩いていくと、街のあちこちからもうもうと湯煙があがっている。坂道をくだっていくと古めかしい温泉が左手にあった。市営ではあるが地元の温泉組合が管理している。100円のロッカー使用料が入浴料のかわりなのだそうだ。熱めのお湯が運転でこわばった身体を癒してくれる。

う~ん、極楽じゃ。

夕食後は、YH主催の温泉ツアーである「堀田(ほりた)温泉」に車を連ねてでかける。こちらは、正当派大浴場。これはこれで、極楽でおじゃる。

さて、翌朝、おすすめ第二弾「変わり種」温泉、「鉄輪むし湯」。こちらは「渋の湯」のちょいと先にある。その名の通り蒸し風呂、サウナである。鎌倉時代からあるといわれる方式らしい。まず浴室に行き、身体を洗う。そのあと、レンタル着を一枚着てから、係のおばさんから説明をうける。

浴室は蒸気がこもりやすいように、天井が低くできている。小さな扉からはいるのだが、腰痛持ちには、身体をかがめるのがちょいつらい。床には薬草である「石菖(せきしょう)」とよばれる干し草が敷き詰められている。そこに仰向けになる。草の香りがして、落ち着くにゃ。

狭い浴室は7、8人が横たわるくらいのスペースしかない。早朝のため、まだだれもいない。なんだか牢屋に閉じ込められているようで、閉所恐怖症のひとにひとりきりはつらいかも … と思っているうちに、すごい汗がでてくる。汗は出にくい体質なのだが、これはすごい。さすがに天井が低いだけはある。

おばさんは、浴室にひとがはいるとタイマーを8分にセットしておき、安全に気を配っている。7分45秒くらいで耐えられなくなり、脱獄。ふ~、がんばったな~。

昨晩、朝と温泉三昧で身体が、ふやけた感じになったが、朝食後、別府を出発する前に温泉マイスターのペアレントおすすめの鉱泥(こうでい)温泉に寄る。

ここは泥風呂である。幸い年末ですいていたが、いっしょに浴槽に入っていた温泉好きの広島からきているおじさんにつかまり、別府温泉についてウンチクを聴く。

泥風呂はこの近所にもう一軒あるのだが、掃除を頻繁にしないので、ありゃだめだ。ここは清潔でいい、とバッサリ切り捨てる、かと思えば、別府で最高のお湯は明礬温泉だな~、ぜひ入るようにとすすめられる。

泥はどろっとしていて(あたりまえか)熱い。粘度が高いため、泥湯は対流しにくいので、じっとしていると身体のまわりのどろが少し冷えてほどよくなる。ちょっとでも動くと、熱い泥が皮膚に触れて熱い。じっとして話をきいているほかない。

ツラクなって上がろうとすると、あがったら、じっと身体を乾かし、どろが乾燥するまで待って、また繰り返し入るのが正しい入浴法だと諭される。う~ん、温泉の入り過ぎで、これ以上浸かると、フヤけて身体の輪郭自体がくずれてしまいそうだ。

はい、そうしますと答えつつ、泥を落として早々に脱衣所に退散する。

そんなこんなで、いやというほど別府温泉を堪能したあと、いよいよ別府を発って九州と四国を結んでいるフェリー乗り場に向かう。

うお~、こんなに書いたのに、まだ九州にいるぞ、といいつつ ...

「つづく」

| 未分類 | 12:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#239 合鴨の鍋の〆雑炊

合鴨なべの残りぶっかけ


転居届も済まし、東京都民になった。お近くの皆さま、よろしくおねがいいたします。


昨年末、26日に熊本を出発する予定だったが、あとかたづけが終わらず、出発は、翌27日土曜日午前中までずれ込んだ。

朝6時から勤務先のあとかたづけをしていたら、土曜早朝だというのに仕事にやってきたF田さんとエジプト人のカラッド先生と顔をあわす。昨日別れのあいさつをすませているのに、まだ熊本にいるのがみつかって、ちょっとだけきまりが悪い。

「あとかづけ今日も終わらずに明日もまだいたりして … あはは」とごまかす。

お昼前に、ようやくあとかたづけを済まして、速攻家にもどり、荷物を積み込む。おおかたの荷物はすでに発送してある。だが、あれこれ残った荷物は、小型車のヴィッツに積み込むには不可能と思えるくらいの量である。

積み込み始めてすぐ不可能と思えるのではなく、まぎれもなく不可能であることが大判明。

やはり … 

大丈夫だろうと高をくくっていた残りの荷物もかき集めると意外に量があるものである。敗北を素直に認めて、近くのコンビニから積めない荷物を宅配便で東京に送る。ドタバタもここまでくると、それなりに達成感がある。

ようやくひと段落。

こんなにドタバタした理由のひとつは、腰痛のせいだ。軽いギックリ腰を12月11日にやった。そのあとも、折にふれて、腰が「キクッ」っと軋むので恐る恐る引越しの準備をせざるを得なかったのだ(と自分の段取りの悪さをすべて腰痛のせいにする)。

ご近所の宴会仲間に挨拶をすませたあと、27日12時30分、腰に負担をかけぬように、ゆっくり腰を折って車に乗り込む。このへんがなんか情けない。

今日の熊本は快晴である。雲ひとつない。別れを告げるにはもってこいの大吉日。

これから先が長い。熊本から東京までを車で走破するのだが、一泊目は、熊本から北上し、鳥栖で大分自動車道に入り、東へ進み、別府泊。

2日めは別府からフェリーで佐田岬半島三崎に渡り、四国から九州に40キロ近く細くのびた半島を走り、松山で宿泊。

翌日は、松山自動車道から高松自動車道をぬけて四国横断、四国淡路連絡橋をわたり淡路島で3泊め。

最終日は、淡路島から神戸、大阪とぬけて、京都駅で富山の実家に向かう隊長をおろし、東京まで一気に走る。

こんなスケジュールで腰がもつのか、それだけが心配である。

ま、別府と松山は、温泉の本場である。湯治を兼ねていると思えば、なんとかなるだろう。安易な見込みとは思いつつ、ときどき車を止めて柔軟体操で腰をいたわりながら、熊本から九州自動車道を鳥栖(J2サガン鳥栖の本拠地)目指し、北上することにする。

鳥栖から大分自動車道にはいり、朝倉、日田とすぎて由布市に入る。温泉で有名な湯布院が右手に広がり、正面にはツインピークスの由布岳が姿を現す。道は由布岳の北側にのびているので、車は由布岳の背後に大きく回り込むように進む。

太陽を背にしているので、澄み切ったブルーの空を背景に由布岳の稜線が金色に光って見える。絶景である。山頂からの眺めもすばらしいにちがいない。往復3時間あれば頂上までいって来れるのだが、そんなことをしている時間と気持ちの余裕がないのが残念。

3時10分過ぎ、別府到着。空腹でイラついている隊長をなだめつつ「亀正くるくる寿司」を探す。道を一本間違えていたらしく、なかなか見つからない。ここは同僚のM田さんと別府に出張で来た際、大いに気にいったところである。なにしろネタがでかくて新鮮。

おー、あったあった。
店内はいつも混んでいる。時間が遅いので、関サバ、関アジはもう売り切れである。残念だなーといいつつ素早く遅めの昼御飯を済ます。

別府に着いて、夕暮れ前に向かうのは高崎山である。
学生時代「高崎山のサル」というサル学の本を読んで以来、高崎山は一度行ってみたかった場所。なかなか機会がなかったが、九州に住んで最後の最後にようやく来ることができた。とはいっても4時30分で入場終了。急がねば。

別府湾沿いにある水族館「うみたまご」に車を止めて、国道をはさんだ高崎山自然公園めざし腰をかばいつつスタコラ駆け上る。

どこにサルが … と探しつつ園内を登って行くと、おお、山の中腹にある広場はサルだらけである。

毛づくろいをするもの、マウンティングをするもの、ストーブにあたって目を細めるもの、大声で叫んで威嚇するもの、ストーブにあたりながらあまりに気持ちがよいのかその場で脱糞しちゃうもの、にぎやかなことこの上ない。

係りの人が、絶えずサルについて説明をしてくれているのでまったく飽きない。いま餌場にたむろしているC群では政権交代が行われ、先月名物ボスのタイタンからタイガーにボスが交代したのだという。

群れの目当てはおやつがわりの餌である。時間がくると係りの人が麦を撒く。大きい餌だと強いものに取られてしまい、食べられないものが出てくるが、麦は粒が小さいので、比較的平等に食べられるのだ。なるほどなー。

高崎山でサルとの熱い時間をすごしたあと、そばの水族館「うみたまご」もいいらしいよお、どお?と隊長に水を向けてみるが、ニホンザルでお腹がいっぱいになったらしく、宿に向かうように命令が下る。

昨年オープンしたばかの「別府湯けむりの丘ユースホステル」が引っ越し旅行、第一日めの宿である。

えー、こんなに書いたのにまだ一日目。夜の温泉ツアーもおわってないぞお。こんな調子で東京にたどりつけるのか、と心配しつつ … 「つづく」

| 鍋グループ♪ | 08:53 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

2009年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年02月

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。