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#207 モロヘイヤスープ

モロヘイヤスープ


しばらくお付き合いをねがいます。

「おい、権助や」

「へ、呼ばっただかね」

「熊さん、夏風邪でここ2,3日寝込んでいるそうじゃないか」

「そうかね」

「おまえ、知らないのかい」

「そういえば、聞いたような、聞かなかったような」

「なんだ、たよりないねえ、同じ長屋だ、ちいとは心配したらどうだ」

「ご隠居、そんなこというが、こちとらお天道様といっしょに朝から晩まで働き通しだ、熊のことまで面倒みてられねえべ」

「なんだい、おまえさん、情ってもんがないじゃあないか、情けないねえ、権現様以来、この長屋は人情もんが住むことでちいとは知られているんだよ。いつからこの長屋は薄情もんばかりにおなりだね」

「ご隠居がいちばん町内じゃ、ひまなんだから、なんか栄養のあるもんでも食わせてやれよ」

「そうだな、権助。おまえもたまにはいいこというじゃないか。お前たちは若さに任せて、栄養というやつをとんと考えもしない。若いうちはいいが、病を得てからじゃ遅すぎる」

「酒くらって、寝てりゃア、幸せなんだべ」

「そういやモロヘイヤスープって、栄養があるそうじゃないか」

「なんだあ?牛タンシチューだあ」

「牛タンシチューじゃないよ、おまえ、意外にしゃれたもの知ってるね。わたしがいったのは、モロヘイヤスープ。エジプトでは王様の野菜ってことで、たいそう重宝されているそうだよ」

「さすが、ご隠居、モノ知りだあ」

「それじゃ、今日は、もうなんの準備もないから、熊さんのためにモロヘイヤだけのスープでもつくるか。モロヘイヤの葉の部分を集めて、ざっと洗って、茹でて、軽くたたいて粘りを出したら、湯に戻して、固形スープ素と塩と黒胡椒で味を調えておしまいじゃ」

「なんだか、簡単すぎるなあ、こんなんでいいだべか」

「手を加えてもいいが、それ病気のときは、よけいなものをいれるより、薬だと思って飲むように、熊にいっておくれよ」

「ご隠居、さすがだね、これで熊公も元気になるだよ。おらが倒れたときもときもお願げえしますよ、牛のタンシチュー」

| 未分類 | 23:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

薬になる食事

ご無沙汰していました。
夏風邪は長引くといいますが、大丈夫ですか?
どうぞ、お大事に。

モロヘイヤスープ、とっても体に良さそうですね~。
私の愛読「おばあちゃんの手当食」を読むと、確かにあまり手を加えずに、素材をシンプルに使っています。
やっぱり、食べること=生きること(薬)になるのですよね~。

| popoki | 2009/08/29 10:48 | URL | ≫ EDIT

> popoki さん

こんばんは、
モロヘイヤ、あまり手をだしたことはありませんでしたが、
クセもなくて料理しやすい食材なんですね。

特にカラダの調子がよくないときは、
手をかけるより、シンプルな料理のほうが、
チカラが湧くような気がしますね。

なんか夏風邪完全に抜けなくて、
本調子までもう少しかかりそうです。

| デコポン | 2009/08/29 23:55 | URL | ≫ EDIT















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